日刊☆こよみのページ スクラップブック(PV , since 2008/7/8)
■駅弁の日(4/10) たまに、列車で旅行するようなときにお世話になる駅弁。 今日はそんな駅弁にまつわる記念日です。 現在はほとんど出発前の駅で購入するか、はたまた車内販売で購入する駅弁 ですが、その昔は首に回した紐でつった箱に大量の弁当を入れて、停車中の 客車に近づいて駅弁を売り歩く立ち売りの姿を目にしたものです(年齢がば れる?)。客車の窓を開けて立ち売りから駅弁を購入するのって、なんだか 「旅行している」という気分を高めてくれるものでした。 今でも駅弁の立ち寄りが残っている駅があるようですが、残っているとはい っても「駅弁の立ち売りのある駅」ということが話題になるくらい、数が少 なくなってしまっているとうのが現実です。まあ、近頃の客車には窓が開か ないタイプも多いですから、昔風に窓を開けて弁当を買うということ自体が 出来ないので仕方がないとも言えますが。 今日の「駅弁の日」は、その由来を見るとよくある語呂合わせ風(こちらは 文字の組み合わせ)の記念日で、それ以上の意味はないのが残念です。 ちなみに、今日の記念日の中にはもう一つ、駅弁にまつわる記念日がありま す。7/16の「駅弁記念日」がそれです。今日の「駅弁の日」には、さしたる 由来が見つからなかったので、7/16の「駅弁記念日」に援軍を求めて、駅弁 の始まりを見ると 「1885(明治18)年、この日(7/16)に開業した日本鉄道東北本線の宇都宮 駅で、日本初の駅弁が発売された。宇都宮市で旅館業を営んでいた白木 屋嘉平が、その旅館に宿泊していた日本鉄道の重役の薦めで販売した。 握り飯2個とたくあんを竹の皮に包んだもので、値段は5銭。」 が「駅弁記念日」の由来。 今日の「駅弁の日」にもこのくらいの確りとした由来があってくれれたらな なんて、そんなことを思いながら今日の「駅弁の日」の話を終わります。 ちなみに、最初の駅弁の値段の5銭は、握り飯2個とたくあんという内容から すると結構なお値段だったようです(明治18年当時、天丼の値段が4銭くら いだったとか)。まあ、当時は列車の本数も少なかったでしょうから、商売 を考えたらこれくらいの値段は仕方がなかったでしょうね。 それに多少高くてもそこには「旅の気分代」も含まれていると考えれば、け っして高い買い物ではなかったかもしれませんね。
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