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【草木塔】(そうもくとう) 切り倒した草や木の霊を鎮めるために立てた塔。 草木供養塔。 《広辞苑・第六版》 自然石に「草木塔」「草木供養塔」「山川草木悉皆成仏」などの文字が刻ま れた供養塔が草木供養塔です。 山形県の米沢市を中心に約 170基の草木塔が見つかっているそうです。おそ らく未発見のものもあるでしょうから、実際の草木塔の数はもう少し多いか もしれません。 人間はいろいろなものを利用し、またいろいろなものの命を奪って生きてい かざるを得ません。動きもせず、切り払っても悲鳴もあげない草木にも命が あります。 草木塔は、人間が生きてゆくために刈り取ってしまった草や切り倒してしま った木への感謝や、そうした草木を生み育てる自然への畏怖から建立された 供養塔なのでしょう。 現在確認されている最古の草木塔は、安永 9年(1780)に米沢市大字入田沢 に建立されたものだそうです。 安永 9年の米沢といえば、武士だけでなく、領内の民衆すべての教育に熱心 に取り組んだ名君、上杉鷹山公が藩主の時代です。 草木塔の建立が鷹山公の教化の結果なのか否か、 人々がどんな思いから草木塔を残したのか、 今となってははっきりしたことはわかりませんが、草木塔を残した人たちが いたことを思い出すことによって、草や木への感謝や畏敬の心を今一度、思 い出すきっかけとしたいものです。
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