日刊☆こよみのページ スクラップブック(PV , since 2008/7/8)

 【後生畏るべし】 (こうせいおそるべし)
 
 自分より後から生まれてくるものは、年が若く気力もあり、将来への可能性
 をもっているから、一生懸命学問に励んだら、その進歩は畏敬するべきもの
 があると言うこと。 出典は『論語』。

  後生畏るべし、焉(いずく)んぞ来者の今に如(し)かざるを知らんや

 まで続けることもあります。後段は「これから出てくる人が、どうして今の
 自分たち程になれないと言うことができようか」という程の意味。若者の無
 限に伸びて行く可能性を述べ、励ます場合などに使われる言葉です。
 普通はこれで終わるのですが、本当は孔子の言葉にはまだ続きがあります。

  四十五十にして聞こゆることなきは、これ亦畏るるに足らざるのみなり

 四十、五十になっても少しも世間に知られないようなら、畏れるには足らな
 いと。若者は進歩する可能性がありますが、それはただの「可能性」。
 そこに努力が無ければ、可能性は可能性だけで終わってしまうと言う現実も
 述べています。四十五十までに、励ましつつしっかり努力しないとと、釘を
 刺しているとも言えます。

 もうそろそろ、リミットの四十五十に差し掛かる身としては、現実が身にし
 みます。

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