日刊☆こよみのページ スクラップブック(PV , since 2008/7/8)
■水星の日面経過(にちめんけいか) 本日は、星の話です。少々地味目ですが。 このメールマガジンをお読みの時間は何時でしょうか。 もし午前 9時11分より前なら、水星の日面経過が起こっています。それ以後 なら日面経過が有りました(終わりました)と言うことになります。 水星の日面経過とは、地球から見て太陽と水星が重なって(水星の方が近い) 見える現象です。月によって起こされる日食と似た現象ですが、違う点は見 かけの大きさが日食中の月に比べて、日面経過中の水星がうんと小さいこと。 月の見かけの直径は太陽と大体同じですが、今回の日面経過中の水星の見か けの直径は太陽の 1/195。ほとんど 1/200です。あんパンについた胡麻粒み たいなものです。 今回の日面経過は、 4時13分 (日面経過の始まり) 9時11分 (日面経過の終わり) 現象の継続時間は4時間58分と長いのですが、残念ながら日本ではその前半は 見えません(太陽も水星も、地平線の下で見えない)。 このメルマガをお読みの時間が終了時刻前であれば、太陽の表面に小さくて 丸い水星のシルエットが見えるはずです。もっとも水星が小さいので望遠鏡 を使わないと、確認できませんが。 水星の日面経過は数年に一度起こる珍しい天文現象です。最近の発生状況は、 1999/11/16 (日本では、一部のみ見える) 2003/05/07 ( 〃 、全部見える) 2006/11/09 ( 〃 、一部のみ見える) 2016/05/09 ( 〃 、見えない) 2019/11/11 ( 〃 、見えない) 2032/11/13 ( 〃 、全部見える) 日付は、現象の始まる日付。日本時です。 ここしばらくは比較的頻繁に起こっていましたが、次に起こるのは10年後。 日本で見られるのは26年後。 この現象は、水星の軌道の昇交点と降交点と呼ばれる日の前後で地球と水星 そして太陽が一直線になるときに起こります。 降交点側で起こる時は 5月、昇交点側で起こるのが11月。今回は昇交点側で の現象です。 望遠鏡でないと確認出来ませんと書きましたが、望遠鏡で太陽を直接見るこ とは大変危険なことなので、望遠鏡の操作に詳しい人がいる場合にのみ行っ てください。 以上、本日は早朝の空で起こる星の話でした。
日刊☆こよみのページ スクラップブック