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★☆★☆★ 【日刊☆こよみのページ】2025/10/07 号 (No.6947)  ★☆★☆★
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  ▼▽▼ 今日一日のデータをまとめてチェック!
        一日の始まりは 『日刊☆こよみのページ』 ▲△▲
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 お早うございます。本日の暦データを配信致します。

【本日のヨミドコロ】
 昨日は旧暦八月十五日、中秋の名月。そして今夜は満月・・・。
 「十五夜」と「満月」が一致しない年も多いこと、ご存じでしたか?
 本号では、古来の太陰太陽暦から現代の天文学的満月まで、
 月見の日取りの移り変わりをたどります。

読┃み┃物┃・┃目┃次┃
━┛━┛━┛━┛━┛━┛
□暦のこぼれ話 ・・・ お月見の日取り考・十五夜か満月か?
□隅掘り隊通信

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★      ■■■ 令和  7年 10月  7日 の暦 ■■■       ★
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西暦 2025年 10月  7日  [月の] 第2週 第1火曜  [年の] 280日目 残り  86日
旧暦   8月(小) 16日 (大安)
ユリウス通日 2460955.5 (日本時 9時の値)

暦と時節
 二十四節気 秋分 (9/23 ~ 10/7)
 七十二候  水始めて涸る (10/3 ~ 10/7)

■祝日・節入日・候入日・雑節等
 満月 望。月と太陽の黄経差が180°となる日。
    天文学的満月。旧暦の十五夜とは一致しないことが多い。

■今日と明日の日干支と主な暦注
◆今日(10/7)のデータ
 六曜   大安 [たいあん] 大安吉日なり.万事よし
 日干支  己酉 [つちのとのとり]
 十二直  建  [たつ] 中吉.柱立,事業開始,婚礼吉.屋敷内土動凶
 二十八宿 觜  [し] 入学のみ吉.造作を行えば家財を失う
 二十七宿 胃  [い] 就職,婚礼,造作吉.衣類裁断大凶
 日家九星 三碧木星 [さんぺきもくせい]

 ◇主な暦注
  大明日 [だいみょうにち] 大吉日
  天恩日 [てんおんにち] 慶事に大吉日.凶事は慎むこと
  神吉日 [かみよしにち] (神よし)とも書く.神事に吉
  天火日 [てんかにち] 棟上げ,家屋修造等凶
  狼藉日 [ろうじゃくにち] 凶日

◆明日(10/8)のデータ
 六曜   赤口 [しゃっく] 悪日.万事忌む.但し昼時は障りなし
 日干支  庚戌 [かのえいぬ]
 十二直  建  [たつ] 中吉.柱立,事業開始,婚礼吉.屋敷内土動凶
 二十八宿 参  [しん] 蓄財,養子縁組み,造作,遠出吉
 二十七宿 昴  [ぼう] 神仏祈願,大工仕事の始め,造作吉
 日家九星 二黒土星 [じこくどせい]

 ◇主な暦注
  大明日 [だいみょうにち] 大吉日
  天恩日 [てんおんにち] 慶事に大吉日.凶事は慎むこと
 参照:https://koyomi8.com/sub/rekicyuu.html (暦注計算)

■誕生花と花言葉
◆今日(10/7) の誕生花
 シオン(紫苑) 追憶・君を忘れず
 サフラン         節度の美・歓喜

◆明日(10/8) の誕生花
 コルチカム      永遠・華やかな美しさ
 ガーベラ<オレンジ> 我慢強さ
 シュウメイギク(秋明菊) 薄れゆく愛

 参照:https://koyomi8.com/cgi/today/bflower.php (今日の誕生花)

■今日の記念日
 ◇ワイシャツの日
  日本ワイシャツ組合連合会が1979年(昭和54年)に設けた日。
  1877年(明治10年)の10月に横浜で国産のシャツが製造されるようになっ
  たことにちなむ。衣替えが行われる時期に合わせた冬物のシャツの販売
  促進を目的としている。

 ◇ミステリー記念日
  1849年のこの日、小説家のエドガー・アラン・ポーが亡くなった。

 参照:https://koyomi8.com/cgi/today/today.php  (今日は何の日)

■各地の日出没 ( 計算地: 札幌/仙台/東京/大阪/岡山/福岡/那覇 )
 ◆札幌 (10/ 7)
  日出  5時38分( 97度) 日没 17時 6分(263度) 昼 時間 11時間28分
  月出 16時56分( 78度) 月没  5時22分(277度) 正午月齢 15.3
 ・札幌 (10/ 8)
  日出  5時39分( 97度) 日没 17時 4分(263度) 昼 時間 11時間25分
  月出 17時21分( 69度) 月没  6時43分(287度) 正午月齢 16.3

 ◆仙台 (10/ 7)
  日出  5時37分( 96度) 日没 17時11分(264度) 昼 時間 11時間34分
  月出 17時 3分( 79度) 月没  5時21分(277度) 正午月齢 15.3
 ・仙台 (10/ 8)
  日出  5時38分( 97度) 日没 17時 9分(263度) 昼 時間 11時間31分
  月出 17時33分( 70度) 月没  6時37分(286度) 正午月齢 16.3

 ◆東京 (10/ 7)
  日出  5時40分( 96度) 日没 17時17分(264度) 昼 時間 11時間37分
  月出 17時10分( 79度) 月没  5時24分(277度) 正午月齢 15.3
 ・東京 (10/ 8)
  日出  5時41分( 97度) 日没 17時16分(263度) 昼 時間 11時間34分
  月出 17時42分( 71度) 月没  6時38分(285度) 正午月齢 16.3

 ◆大阪 (10/ 7)
  日出  5時56分( 96度) 日没 17時34分(264度) 昼 時間 11時間38分
  月出 17時28分( 79度) 月没  5時41分(277度) 正午月齢 15.3
 ・大阪 (10/ 8)
  日出  5時57分( 96度) 日没 17時33分(263度) 昼 時間 11時間36分
  月出 18時 1分( 71度) 月没  6時54分(285度) 正午月齢 16.3

 ◆岡山 (10/ 7)
  日出  6時 3分( 96度) 日没 17時41分(264度) 昼 時間 11時間38分
  月出 17時35分( 79度) 月没  5時48分(277度) 正午月齢 15.3
 ・岡山 (10/ 8)
  日出  6時 4分( 96度) 日没 17時40分(263度) 昼 時間 11時間36分
  月出 18時 8分( 71度) 月没  7時 1分(285度) 正午月齢 16.3

 ◆福岡 (10/ 7)
  日出  6時17分( 96度) 日没 17時56分(264度) 昼 時間 11時間39分
  月出 17時50分( 79度) 月没  6時 2分(277度) 正午月齢 15.3
 ・福岡 (10/ 8)
  日出  6時17分( 96度) 日没 17時54分(263度) 昼 時間 11時間37分
  月出 18時24分( 71度) 月没  7時14分(285度) 正午月齢 16.3

 ◆那覇 (10/ 7)
  日出  6時24分( 96度) 日没 18時10分(264度) 昼 時間 11時間46分
  月出 18時 8分( 80度) 月没  6時10分(276度) 正午月齢 15.3
 ・那覇 (10/ 8)
  日出  6時24分( 96度) 日没 18時 9分(264度) 昼 時間 11時間44分
  月出 18時47分( 72度) 月没  7時17分(284度) 正午月齢 16.3

 ※ 出没時刻後の()は出没方位(北:0→東:90→南:180→西:270→北:360度)
 参照:https://koyomi8.com/sub/sunrise.html  (日出没計算)
    https://koyomi8.com/sub/moonrise.html (月出没計算)
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★      ■■■  ほぼ週刊 『暦のこぼれ話』 ■■■     ★
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□お月見の日取り考・十五夜か満月か?
 昨日は旧暦の八月十五日、中秋の名月の日でした。
 読者のみなさんの中にも、お月見をしたとおっしゃる方が大勢いらっしゃる
 ことでしょう。私もそんな「大勢の一人」としてお月見を楽しみました。

 この辺り(私が住んでいるところ)では、数日前から、めっきり秋めいてい
 たので、昨夜は体感的と行事がぴったりと合った「中秋の月見」でした。

 こうして中秋の名月(十五夜の月)を楽しんだ夜が明けると、今日は「満月
 の日」。今夜も今夜で、真ん丸なお月様の御姿を拝めます。

  「昨日は十五夜、今日は満月」

 お月様好きにはたまりませんね。
 さて、お月様好きにはたまらない「昨日は十五夜、今日は満月」ですが、中
 にはこの件で悩んでしまう方もいらっしゃるようで、こよみのページには時
 々次のような質問が舞い込むことがあります。

 > お月見の日は、旧暦八月十五日とするのか、満月の日を優先するべきなの
 > か。どちらだろうと気になっています。
 > 何か決まりはあるのでしょうか?

 皆さんなら、どう答えるでしょうか?

◇まずは回答から
 もしかしたら、本日の話は長引くかもしれないので、忘れないうちにこの質
 問に対する回答を書いておきましょう。

  「何か決まりはあるのでしょうか」

 ということですが、伝統行事としての中秋の名月のお月見は、旧暦の八月十
 五日の夜の月、十五夜の月で行うのが大多数の認める決まりだと思います。
 ということで、今年2025年は、昨日の10/6がその日となります。

 決まりがあるかという質問に対して、回答の最後が「思います」とは、何と
 も頼りない感じがしますが、これは回答に自信がないのではなくて、お月見
 という行事そのものが、法律やその根拠に基づいて公示される類いの行事で
 はないので、拘束力を伴うような決まり事ではないからです。決して十五夜
 のお月様で行うべきだという答えに自信が無いわけではありません。

 現在でも広く行われている伝統行事の中には「節分」や「彼岸」などのよう
 に、暦の雑節として官報で正式に公示される暦要項にその日付が書き込まれ
 ているものもあり、中秋の名月の日取りもこんな風になっていれば、「決ま
 りがあります!」といい切れるのですが、そうはなっていません。

 ただ、この暦要項を作成する国立天文台でも、中秋の名月の日取りは旧暦の
 八月十五日として計算しているので、事実上、日本の公的機関が認めた日取
 りの決め方といってよいでしょう。

 ※国立天文台 中秋の名月(2025年10月)
  https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2025/10-topics01.html

 国立天文台のお墨付きですから、安心感がありますね。かわうそなどと名乗
 る、どこの馬の骨かわからないやつの言い分とは、重みが違います。
 (いいな、公的機関の信頼感・・・)

【お月見の日取り・かわうそ考】
 きっかけの質問には国立天文台という公的機関(独立行政法人の一つ)の信
 頼感という虎の威を借りて解決してしまいましたが、それではあまりにも情
 けないので、ここからは虎の後ろから姿を現したかわうその考えなどをつら
 つらと書いてみることにします。

 今年の旧暦八月十五日は既に書いたとおり10/6です。
 でもこの日は満月ではありません(満月の日は10/7)。
 こうなるとやはり迷いますよね、お月見の日取り。毎回こんな十五夜の日と
 満月の日とは、こんな風にずれるものなのでしょうか?
 最近の旧暦八月十五日(a)と満月の日(b)を並べて確かめてみましょう

  2023年 (a) 9/29 (b) 9/29 〇
  2024年 (a) 9/17 (b) 9/18 ×
  2025年 (a) 10/6 (b) 10/7 ×
  2026年 (a) 9/25 (b) 9/27 ×
  2027年 (a) 9/15 (b) 9/16 ×

 (a),(b)が一致しているものには「〇」を、異なるものには「×」を末尾に
 つけておきました。。

 ご覧のとおり、この例の5年ので見ると、2023年以外の4年は、二つの日付は
 一致しません。例示の期間以外でも、両者の日付が一致しないことの方が比
 率は高いので、十五夜と満月の日が一致しないことのほうが普通なのです。

 違っていることが普通なのだとすれば、「どっちで月見をするのがよいのだ
 ろう」という疑問が生じるのももっともですね。こうした疑問が生じるのは

  十五夜(旧暦の十五日の夜)の月 = 満月

 という等式が成り立たないからです。

◇満月の話
 現在普通に使われ、新聞やテレビの天気予報などで「明日は満月」などと表
 現される場合の満月は、天文学的な満月を示しています。

 この天文学的な満月とは、地球中心から見た太陽と月が黄経度(天体の位置
 を示す黄道座標という天球座標の経度方向の角度)で180°離れた瞬間と定
 義されています。この定義は、我々が満月と呼ぶ月の平均的な状況を良く示
 すものです。

 さてこの定義は、なかなか優れたものなのですが、我々のご先祖様、それも
 文字などが発明されるずっと前の、遠いご先祖様が「満月」を思い浮かべる
 ときに

  太陽と月が黄経で 180°離れ瞬間の月

 などと考えたはずはありません。180°離れていることを正確に測る方法や
 道具も、そんな時代のご先祖様はお持ちではなかったでしょうから。
 ではどう考えたかといえば最初は

  「真ん丸に見える明るい月が満月」

 と単純に考えたことでしょう。
 でも「真ん丸に見える月」と一口にいっても、本当の満月の瞬間の前後1日
 くらいの月も、肉眼ではほとんど「真ん丸」に見えるので、正確な真ん丸な
 月はいつを決めるというのは結構大変です。手軽に真ん丸な月がいつかを知
 る方法はないでしょうか?

 そんな悩みを持ったご先祖様が、次に目を付けたのが周期性です。
 一番真ん丸に近い月が見えた日の間隔を指折り数えてみるとその間隔が大体
 29~30日の間にあることに気がついたのです。

 毎日、月をジーッと見つめて「丸いかな、欠けてないかな」なんてチェック
 しなくとも、丸い月を見極め日から、29~30日後には再び丸い月が見えるこ
 とが解ったのです(月の満ち欠けを基本にした太陰暦の誕生です)。

◇旧暦と満月の関係
 明治の始めまで使われていた、「旧暦」と呼ばれる暦はいずれも太陰太陽暦
 という種類の暦です。間に「太陽」の文字が挟まりますがこの暦も月の満ち
 欠けを基本に組み立てた太陰暦の一派ですので、暦の日付と月の満ち欠けに
 は密接な関係があります。

 いろいろ細かな話はありますが、細かな話は割愛させて頂きますと、この暦
 ではその月の半ばの日、15日が満月かそれに近い日となります。ですから

  満月 ≒ 旧暦十五日の月 (十五夜の月)

 という近似的関係が成り立ちます。あくまでもこの関係は近似的なものです
 が、既に書いたとおり本当の満月とその前後の日の月は、肉眼では区別がつ
 かないくらいなので、そのうちに「満月=十五夜の月」と見なされるように
 なりました。

◇家庭の祭りか、社会の祭りか?
 ここですこし視点を変えて、別の角度からもお月見を考えてみましょう。
 お月見(中秋の名月)は秋の収穫を感謝して満月にお供えをする祭りだった
 と考えられます。

 もしこのお月見が各家庭のみの祭りであれば、お月見はいつ行ってもよいは
 ずです。家の中だけでおこなうのなら、いつ行っても誰にも迷惑はかかりま
 せんから、「我が家は旧暦の八月十五日だけど、お隣は満月の日」でも結構
 なわけです。

 ところが、祭りの性質が社会的というか、少なくとも地域共同体に関わるも
 のであったとすると、その共同体(村とか町とか)全体で同じ日に行う必要
 があります。

 機械力の乏しかった昔の農作業は、共同体全体が協力しなければできません
 でした。お月見は秋の収穫を祝う行事であったと考えると、これは共同体全
 体の祭りであるということができます。こう考えるとお月見が旧暦の八月十
 五日という日付に行われた意味がよくわかります。

 今でも「△村の祭りは毎年×月○日」のように、日付に固定される例は多い
 と思います。こうしておくと誰の目にも祭りの日がはっきりして、間違える
 心配もありません。共同体全体で行う行事は、日付に固定すると都合がよい
 です。

 さすがに、お月見の日が新月なんかになってしまったら具合が悪いですが旧
 暦の十五日であれば、満月か満月でないとしても1~2日くらい違うだけで満
 月と見分けのつかないくらいの月が出てきますから大きな問題ありません。

 こうして、わかりやすくて近似的には満月という条件を満たせる旧暦の十五
 日の夜がお月見の日となったと考えられます。

◇現代のお月見
 旧暦の時代であればお月見は八月十五日という日付だけ覚えていれば、だれ
 でもそれがいつのことなのか分かったはずですが、現在私たちが用いている
 新暦では、旧暦の八月十五日の月日は、旧暦の日付の書いてあるカレンダー
 を探すか、「こよみのページ」でも開いて調べないと分かりません。

 どうせ調べなければわからないのなら、本当の満月の日付を調べて、その日
 にお月見をするのも手間は同じです。それにお月見という行事自体も今では
 共同体全体で行う行事というより、各家庭で行う行事へと性格が変わってき
 ていますから、お月見は本当の満月に行うという方が、今後は増えてくるか
 も知れません。

 古くから続く伝統行事の姿は、それが始まった頃の姿と同じでものではなく
 時代時代で変化し、そうした変化をくぐり抜けて、今の姿になってきたもの
 だと思うので、中秋の名月の日取りの考え方も、変わってゆくのかもしれま
 せん。それは仕方のないことですが、表面的な形は変わっても、その行事が
 行われてきた理由や背景は忘れないでいたいものです。
 それと単純に「お月様って綺麗だな」と思う気持ちも。

 最後に、私個人としてはこれからも「十五夜の月」でのお月見を続けてゆく
 つもりです。今年の月見は昨日の晩に終わってしまいましたが、来年もまた
 旧暦の八月十五日に、お団子と秋の草花を用意して、お月見をしようと思い
 ます。

 以上、「お月見の日取りは十五夜か、満月の日か」という単純な話から始ま
 った、長いお月見の日取りの話でした。
 お楽しみいただけましたか? それとも疲れましたか?

  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
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◇10/6号、暦のこぼれ話
 > 閏八月十五日に月見の宴を【模様して】いる例が見られます
 →閏八月十五日に月見の宴を【催して】いる例が見られます

⇒六木助隊員からの報告でした。
 なんか久しぶりのこのコーナーでしたので、書き方を忘れてしまっていまし
 た。間違いがないことはいいことなんでしょうけれど。
 隊員の皆さん、報告有り難うございました。またの活躍を期待します。

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