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★☆★☆★ 【日刊☆こよみのページ】2025/11/11 号 (No.6982)  ★☆★☆★
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 お早うございます。本日の暦データを配信致します。

【本日のヨミドコロ】
 夜風に熊手の鈴の音が響く季節になりました。
 福をかき集める縁起物として知られる「熊手」ですが、その始まりは意外に
 も武士の祈願に由来します。武運長久から商売繁盛へ、時代とともに姿を変
 えた「酉の市」の物語を、暦のこぼれ話でお楽しみください。

読┃み┃物┃・┃目┃次┃
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□暦のこぼれ話 ・・・ 酉の市、武運長久から商売繁盛まで

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★      ■■■ 令和  7年 11月 11日 の暦 ■■■       ★
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西暦 2025年 11月 11日  [月の] 第3週 第2火曜  [年の] 315日目 残り  51日
旧暦   9月(大) 22日 (赤口)
ユリウス通日 2460990.5 (日本時 9時の値)

暦と時節
 二十四節気 立冬 (11/7 ~ 11/21)
 七十二候  山茶始めて開く (11/7 ~ 11/11)

■今日と明日の日干支と主な暦注
◆今日(11/11)のデータ
 六曜   赤口 [しゃっく] 悪日.万事忌む.但し昼時は障りなし
 日干支  甲申 [きのえさる]
 十二直  納  [おさん] 小吉.物品購入,新築吉.婚礼,見合い凶
 二十八宿 翼  [よく] 種まき,出行などに吉.婚礼は離婚に至る
 二十七宿 星  [せい] 療養の始め,馬乗りなどに吉.婚礼,葬儀は凶
 日家九星 四緑木星 [しろくもくせい]

 ◇主な暦注
  十方暮始まり 
  小土終わり 
  大明日 [だいみょうにち] 大吉日
  神吉日 [かみよしにち] (神よし)とも書く.神事に吉
  母倉日 [ぼそうにち] 吉日.婚姻には大吉日
  月徳日 [つきとくにち] (月とく)とも書く.吉日
  受死日 [じゅしにち] 黒日ともいう.最大悪日とされる
  滅門日 [めつもんにち] 凶日

◆明日(11/12)のデータ
 六曜   先勝 [せんがち] 朝~昼は障りなし.昼過ぎ~夕は悪い
 日干支  乙酉 [きのとのとり]
 十二直  開  [ひらく] 小吉.造作,婚礼吉.葬式などの不浄事凶
 二十八宿 軫  [しん] 万事吉.衣類裁断のみは火災の難に注意
 二十七宿 張  [ちょう] 大吉.出行,就職,婚礼,種まき吉
 日家九星 三碧木星 [さんぺきもくせい]

 ◇主な暦注
  一粒万倍日 [いちりゅうまんばいにち]
        慶事、事業開始、種まき等大吉.借金は大凶
  神吉日 [かみよしにち] (神よし)とも書く.神事に吉
  母倉日 [ぼそうにち] 吉日.婚姻には大吉日
  十死日 [じゅうしにち] 天殺日ともいう.受死日に次ぐ凶日
 参照:https://koyomi8.com/sub/rekicyuu.html (暦注計算)

■誕生花と花言葉
◆今日(11/11) の誕生花
 エラチオールベゴニア 愛の告白・親切
 クッションマム 友への追憶
 ツバキ(椿)<白> 申し分ない魅力・控え目な愛

◆明日(11/12) の誕生花
 シロタエギク(白妙菊) あなたを支える
 ムラサキシキブ(紫式部)の実 聡明
 レモンの実      熱意

 参照:https://koyomi8.com/cgi/today/bflower.php (今日の誕生花)

■今日の記念日
 ◇世界平和記念日
  第一次世界大戦の終戦記念日。
  アメリカでは在郷軍人デーで式典に軍帽をかぶって出席し、イギリスで
  はポピー・デーといって教会で礼拝をする。

 ◇公共建築の日
  地域の人々の生活や街並み、景観の形成に重要な役割を果たす公共建築
  に対する一般の人々の関心を高め、関係団体等にはより良い公共建築を
  目指すことを祈念する目的で2003(平成15)年に制定された記念日。
  日付については、11月11日の日付の数字の並びが建築の基本的構造を象
  徴するものであることと公共建築の代表例ともいえる国会議事堂の完成
  が昭和11年11月であることに由来する。なお、11月は「公共建築月間」
  でもある。

 ◇土の日
  11月11日の「十一」が「土」と読めることから、長野県ではこの日を
  「土の日」とし、農業試験場等で毎年「土づくり研修会」等を開催して
  いる。

 ◇ピーナッツの日
  全国落花生協会がもっとピーナッツを多く消費してもらおうと1985年
  (昭和60年)に制定した。
  この時期は、ピーナッツの新豆が出回る時期であり、落花生の中に2粒の
  豆が入っているので11が重なる日に決定された。

 ◇靴下の日
  1993年(平成5年)に日本靴下協会が、一年に一度だけペアとペアが重なる
  日ということで制定された。

 (以下にも多数の記念日有り。続きは↓のサイトでどうぞ)
 参照:https://koyomi8.com/cgi/today/today.php  (今日は何の日)


■各地の日出没 ( 計算地: 札幌/仙台/東京/大阪/岡山/福岡/那覇 )
 ◆札幌 (11/11)
  日出  6時21分(113度) 日没 16時15分(247度) 昼 時間  9時間54分
  月出 21時49分( 62度) 月没 12時15分(301度) 正午月齢 20.6
 ・札幌 (11/12)
  日出  6時22分(114度) 日没 16時14分(246度) 昼 時間  9時間52分
  月出 23時 1分( 69度) 月没 12時43分(294度) 正午月齢 21.6

 ◆仙台 (11/11)
  日出  6時12分(112度) 日没 16時27分(248度) 昼 時間 10時間15分
  月出 22時 4分( 64度) 月没 12時 2分(298度) 正午月齢 20.6
 ・仙台 (11/12)
  日出  6時13分(112度) 日没 16時26分(248度) 昼 時間 10時間13分
  月出 23時12分( 71度) 月没 12時34分(292度) 正午月齢 21.6

 ◆東京 (11/11)
  日出  6時12分(111度) 日没 16時37分(249度) 昼 時間 10時間25分
  月出 22時15分( 65度) 月没 12時 0分(297度) 正午月齢 20.6
 ・東京 (11/12)
  日出  6時13分(111度) 日没 16時37分(249度) 昼 時間 10時間24分
  月出 23時22分( 72度) 月没 12時34分(291度) 正午月齢 21.6

 ◆大阪 (11/11)
  日出  6時27分(111度) 日没 16時56分(249度) 昼 時間 10時間29分
  月出 22時35分( 65度) 月没 12時14分(297度) 正午月齢 20.6
 ・大阪 (11/12)
  日出  6時28分(111度) 日没 16時55分(249度) 昼 時間 10時間28分
  月出 23時41分( 72度) 月没 12時49分(291度) 正午月齢 21.6

 ◆岡山 (11/11)
  日出  6時33分(111度) 日没 17時 3分(249度) 昼 時間 10時間29分
  月出 22時42分( 66度) 月没 12時21分(297度) 正午月齢 20.6
 ・岡山 (11/12)
  日出  6時34分(111度) 日没 17時 2分(249度) 昼 時間 10時間28分
  月出 23時48分( 72度) 月没 12時56分(291度) 正午月齢 21.6

 ◆福岡 (11/11)
  日出  6時46分(110度) 日没 17時19分(249度) 昼 時間 10時間33分
  月出 23時 0分( 66度) 月没 12時33分(297度) 正午月齢 20.6
 ・福岡 (11/12)
  日出  6時47分(111度) 日没 17時18分(249度) 昼 時間 10時間31分
  月出   ※無し※   月没 13時 8分(291度) 正午月齢 21.6

 ◆那覇 (11/11)
  日出  6時45分(109度) 日没 17時42分(251度) 昼 時間 10時間57分
  月出 23時26分( 68度) 月没 12時27分(295度) 正午月齢 20.6
 ・那覇 (11/12)
  日出  6時45分(109度) 日没 17時41分(251度) 昼 時間 10時間56分
  月出   ※無し※   月没 13時 7分(289度) 正午月齢 21.6

 ※ 出没時刻後の()は出没方位(北:0→東:90→南:180→西:270→北:360度)
 参照:https://koyomi8.com/sub/sunrise.html  (日出没計算)
    https://koyomi8.com/sub/moonrise.html (月出没計算)
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★      ■■■  ほぼ週刊 『暦のこぼれ話』 ■■■     ★
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□酉の市、武運長久から商売繁盛まで
 11月の酉の日といえば、商売繁盛・開運招福の祭り、酉の市が全国の鷲(お
 おとり)神社、大鳥神社で開かれます。
 酉の市は今は「とりのいち」と呼びますが、昔は「とりのまち」と呼ばれた
 そうです。

 ※「まち」は祭りを意味する言葉です。

 本日の暦のこぼれ話では、もとは武士の祭りとして始まり、やがて農民、そ
 して町民へと受け継がれてきた酉の市の変化の後をたどってみたいと思いま
 す。

◇武運長久
 さてこの酉の市のたつ鷲神社や大鳥神社は、元はといえば武神である日本武
 尊(やまとたけるのみこと)にゆかりのある神社ということで、武運長久を
 祈る武士たちの尊崇を集めた神社であったとか。

 現在、酉の市は日本全国で見られる行事となってきましたが、元は関東独特
 の祭りであったといわれます。武運長久を祈る神社での祭りということを考
 えると、その発祥の地が武士の社会の中心地であった関東というのもうなず
 けます。

 なお、酉の市が11月の酉の日に行われる理由は、日本武尊の命日が11月の酉
 の日といわれているからだそうです。

◇秋の実りを祝う農民の祭り
 さて、「武運長久を祈る」神社であった鷲神社でしたが、武士の社会も安定
 し、武士が戦闘員として活躍した戦国の時代が遠退いた江戸時代も半ばには
 すっかり「武運長久を祈る」姿も見られなくなってしまいました。

 そうした時代の影響でか、酉の市の性格も大きく様変わりして農民たちの祭
 りになっていきました。農民たちの祭りとなった理由は、酉の市の舞台とな
 った神社が郊外(田舎)にあったからでしょう。

 江戸周辺で酉の市で有名だったのは花又村(足立区花畑町)の大鷲神社、千
 住の勝専寺(しょうせんじ)、浅草の長國寺(じょうこくじ)。

 それぞれ、「本の酉」「中の酉」「新の酉」と呼ばれていたそうですが、こ
 のいずれもが江戸時代には「ド田舎」といえるような場所でした。それぞれ
 の場所の現在の風景からはなかなか信じがたいですが、浅草などは

  「浅草田圃(あさくさ たんぼ)」

 などと呼ばれていたわけです。江戸時代の後期に発行された江戸の年中行事
 を解説した書物、東都歳時記には「浅草田圃の酉の市」の絵があるのですが
 その絵を見ると、まさに周りは一面の田圃です。

 農村があって、収穫が終わり、年越しの準備もぼちぼち始まる頃、そしてそ
 こに神社やお寺があって祭礼が行われていれば、周囲の農民が集まって市が
 立つのも時間の問題です。そして、武運長久を祈った酉の市は、いつしか農
 民の祭りに変貌していきました。

 農民の祭りに立つ市ですから、そこで売られるものは農具類や日用雑器とい
 った、農民の身の回りにあるものが主となります。現在酉の市で人気の商品
 である「熊手」もこうした商品のひとつとして売り始められたものです。

◇商売繁盛の祭りへ
 さて、武運長久を祈る祭礼から、農民の祭りとなった酉の市ですが、次第に
 この祭りが有名になって、江戸の町人たちも見物に集まるようになってきま
 した。特に浅草の長國寺の酉の市は、遊郭として有名な吉原の裏門と接して
 いて、長國寺の祭礼の日には、普段は閉ざされている吉原の裏門も開かれて
 通行が自由にできたことから、人気となったそうです。

 こうなると、市を訪れる人の多くが地元の人から、今でいうところの「観光
 客」のような人々へと変わってきます。観光客の心理は昔も今もあまり違わ
 ないようで

  せっかく出かけてきたのだから、何か記念になるものを買って帰りたい

 と考えるようです。この観光客の心理にマッチして、人気が出たのが熊手で
 した。酉の市は「福を取り(酉)込む」という語呂合わせでありがたがられ
 たので、熊手を使えば福を取り込むどころか「福をかき集められる」という
 ことで、農具であった熊手が縁起のよい土産物になったのでした。

 現在の酉の市の熊手といえば、お多福や七福神、宝船、打ち出の小槌、鯛や
 福笹など様々な飾りが付いています。酉の市が農民の祭りであった頃は本当
 に実用的な熊手に、縁起物の稲穂を結びつけた程度のシンプルなものだった
 ようですが、次第に実用より装飾品としての価値に重点が移って、現在のよ
 うな姿になったと想像されます。

 こうして熊手を買い求めた人たちの多くは、江戸の町に帰れば商売に携わる
 人々であったでしょうから、熊手でかき集める福とはすなわち

  商売繁盛(お金)

 となって、商売繁盛を願う現在の酉の市となりました。

 始めは武士の武運長久の祭りであり、次に農民の収穫を祝う祭となり、さら
 には商人の商売繁盛を祈る祭りへと、時代とともにその姿と性質を少しずつ
 変えてきた酉の市です。さてこれからはどんな祭りに変貌していくのでしょ
 うか。

 自分の生きているうちに、今とは違った酉の市の姿が見られるのか?
 なんだかちょっと楽しみな気がしますね。

 最後に11月の酉の日ですが、今年は11/12,24の2回。
 明日はその最初の日なので「一の酉」と呼ばれます。先に挙げた酉の市で知
 られる寺社は、明日は賑やかなことになっているでしょうね。

 【参考記事】
  ・酉の市 http://koyomi8.com/reki_doc/doc_0744.html

  (『暦のこぼれ話』に取り上げて欲しい話があれば、
   koyomi8kanri@gmail.com までお願いします。)
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 かわうそ@暦   (https://koyomi8.com/ こよみのページ作者)です。
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